yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 6/20

アメリカの小型機専門の旅客航空会社員の、裕坊と申します。こんにちは。

 

昨日金曜日から、1ヶ月ぶりとなるフライトをこなして、今日お昼前にデトロイトへと戻ってまいりました。

昨日の夕方の出発で、ウィスコンシン州までやってきておりました。

 

アメリカの中西部、特に北部のスーペリオール湖に跨る州には大小たくさんの湖が存在し、この季節になるとたくさんのセーリング用の船で賑わいますので、セーリング用小型船の業者も星の数ほど存在します。

 

船の規模も大小さまざまあるようで… 家族でゆっくりできる小型のものもあれば、

 

船内で宿泊でもできてしまいそうなほどの、豪華セーリングが可能な船も…

中西部も地方に行くと、一軒家の敷地がとても広く、数隻のセーリング用のボートを停めることだって十分に可能。夏の有給休暇を利用して、湖まで出かけて周辺でキャンプというのは、アメリカではお馴染みの夏休みの過ごし方の1つ。ボートはこちらの豪邸とともに、ステータスシンボル的な位置づけだったりもします。

 

ただアメリカ人の皆さんが、どんな予算の立て方をしてセーリング用ボートを購入しているのかは、さっぱり想像がつきません……10年落ちの中古物でも、日本円でおよそ500万円が最低ラインで、豪華なのになると……

 

 

家、3軒ほど建つやん………………

 

 

大体我が家には、そんな敷地もありませんので、チラ見しただけで素通り……

 

昨日に比べるとやや雲が多くなっていて、ウィスコンシン州グリーンベイを出発する頃は、雨も降っていたものの……

デトロイトに帰ってきたときは、まずまずのお天気でした。

 

昨日出発したゲートB19にお昼前には戻ってきて、その後フライトは入らず、そのまま終了。

今日は76名仕様の客席に、39名の乗客でした。上限を40名にとどめていますので、現在の基準ですとほぼ満席。3月中旬にコロナウィルスの感染が拡大して空気が張り詰めた頃に比べると、お客さんは確かに戻りつつあります。

 

まだまだ閑散としたデトロイト空港、Bコンコース内……

ただCコンコースの供用がいつでも始められるように、準備だけは終わっています。

 

既にバリケードが撤去されておりました。

ただ6月20日(土)現在では供用は始まっておらず、ロープは張られたまま……… こちらも、しばらくは需要の推移を見ながら、ということになりそうです。

 

 

ただそんな中でも、コロナウィルスの感染拡大への工夫は必要。まだアメリカでの感染は全く治まる気配がなく……アメリカの一部の州では、過去最高の感染者記録まで更新中……特にフロリダにおける感染者は、ここ数日連日で3,000名(6月19日(金)の陽性報告は、4,049名)を超えることになってしまいました……いくら検査体制を強化したといっても、この数字はやっぱり尋常ではないです。まだまだ注意は必要……

 

アメリカの航空会社では、格安航空会社のジェットブルー航空などを皮切りに、搭乗の際の乗客へのマスク義務付けが次々に施行されて、

今ではほとんど全航空会社が、この方針を採用しています。飛行機は与圧装置で空気を半強制的に循環させ、ほぼ3分に1度の割合で機内の空気はほとんど入れ替わっているので、同じ密室内でも比較的安全といえば安全な部類には入るのでしょうが、それでも完璧というわけではありません……

 

飛沫が飛んできて直接粘膜に付着すれば、感染のリスクは飛躍的に上がってしまいますから、防衛手段は取らないといけません……

その手段の1つがマスク。他にも搭乗手続きカウンターや、搭乗ゲートではアクリル板が立てられるようになり、従業員の感染を防ぐところが多くなりました。

 

乗務員たちも、空港内ですとか客室における業務中は、マスク着用が義務化。

 

そんな中、ある男性が頑なにマスクの着用を拒否して、搭乗していた旅客便から出発前になって降ろされてしまったという一件があり、ニュースを賑わせることになりました。

どうやらトランプの熱烈支持の男性だったらしく、その男性によると『マスクを着用しないのも、乗客に与えられた権利』なのだそうです………

 

拒否したのはアメリカン航空で、ニューヨーク発ダラス行きだったらしいのですが、

アメリカン航空でも、先月中旬からこの方針を採用していて、アメリカン航空のホームページを立ち上げると、1番上にコロナウィルスに関する最新情報が出てきてそれを読み進めていくと、搭乗の際にはマスク着用が原則義務化されている旨、はっきりと書いてあります。

 

購入する際にも、利用約款の中に改めてマスク着用義務の記載がはっきり見られ、それに同意した上で航空券を購入することになりますから、この一件に関しては航空会社社員だから航空会社側の肩を持つ、というのではなく、客観的に解釈しても航空会社側に分があるように思います。

航空会社が必要と判断した際には、『航空会社の「権利」として、乗客の搭乗を拒否すること』が可能になるのです。

 

確かに今までマスク着用の経験がなかったなら、マスクを着けたくない気持ちは分かる……

しかし、裕坊思うに物は考えよう。

 

こちらはもう見慣れたコロナウィルスの写真。「ウィルス」と聞くと、私たちは思わず厄介者的なイメージを頭に描いてしまいますが、実際にはこの地球上には、何百万、何千万という無数の微生物が存在していて、

中には人間の進化に深く関わったウィルスも存在します。

 

哺乳動物の胎児が守られているのも、最近の研究でウィルスが起源であることも分かってきています。

人間と共存するウィルス、人間とは遠いところに存在するウィルス、中には宿主として人間の中に大人しく居住し、体が弱くなった時に突然牙を剥くウィルスも……

 

コロナウィルスの存在とは、インフルエンザウィルスやデング熱、黄熱病といったような病原体となるウィルスと同様、無数に存在するウィルスの中の、『ごく稀な厄介者』……

即ち、人間の世界における「容疑者」であり「被告」。既に6月半ばまでの間に40万人の尊い命を奪っているのですから、「罪状」は相当重いものになることでしょう。ウィルス界からも追放しなければいけません。

 

ではどうするのか……

 

コロナウィルスは最近までの研究で、約5日から11日という比較的長い間、感染後潜伏することが分かってきています。この間はほとんど病状を発症することがありません。

これは人間の窃盗犯に例えていうと、逃亡中に人目のつかないトラックの荷台だったり、

 

列車の片隅だったり、

 

あるいは荷物の中に潜み込むのと同じこと……

ここで遠くへと運ばれるのを待って、次の窃盗を企てようとするわけです。

 

遠くまで来ることができたら、荷台などから脱出して次の窃盗先を探すところで……

 

もし荷台からの脱出を阻止することができたとしたら……

裕坊は、これが人間が着けるマスクだと考えるのです。ウィルスは生物学上の生物ではなく、単独で生息していくことはできないので、感染者の体内で増殖ができない限り、次の宿主を見つけないといけません。免疫系と闘うコロナウィルスが何の症状も発しないまま、人間の体内に潜んでいられるのはおよそ5日間で、通常何らかの症状が出る場合は、11日前後から発症が始まります。

 

アメリカ疾病予防管理センターでは、この研究を元に14日間を隔離の1つの基準に定め、発症を防いでいる間に一つの宿主の中でのコロナウィルスを死滅させようとする試みを始めました。これが2週間の自己隔離の原理となったのです。上の例で言うと、荷台に鍵をかけて閉じ込めてしまい、窃盗犯がいざ外に出ようとしたときの出口を塞いでしまうような感じでしょうか。

次の宿主を見つけられなければ、コロナウィルスに待っている運命は、死あるのみ。ですが無症状、症状ありに関わらず、感染者がマスクをしないままくしゃみをしたり咳をしたりすると、その『荷台の鍵』が解放されて、『犯罪者の敵前逃亡』をみすみす許してしまうことになるのです。

 

 

裕坊はこの原理を、トランプ大統領やブラジルのボルソナロ大統領が気付いてくれれば、少なくともアメリカとブラジルにおける様相は変わるはずなのに、と残念で仕方ありません………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/19

米国の小型機専門の航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

今日金曜日、夕方から出発して2日間へのフライトへ出ています。長い自宅待機を経て、操縦を担当する便は1ヶ月ぶりとなりました。アメリカでは、まだまだ感染自体は押さえ込まれたとは言えない状況なので、規制緩和もかなりゆっくりのペース。一部の州においては、外気温が30度を超えていながら、1日に3,000名の陽性の報告が出たり、200名近い新規入院なども……

 

公的に発表になった数字ではありませんが、アメリカ国内の旅客空港ターミナルに例外なく配置されている保安検査の係員の中からも、695名の感染報告があり、そのうちの5名の職員が死亡に至っているそうです……

色付きのスプレーを噴霧して、コロナウィルスだけが色付けするようにでもできれば、ウィルスの位置を特定できるのでしょうが、残念ながら現代の技術を持ってしても、それはまだ不可能……人間の肉眼ではウィルスがどこに存在するか分からないので、未然に自ら感染を予防していかないといけません。

 

最近は保安検査員用にも、アクリル板が立てられて飛沫感染を防ぎ、

免許証やパスポートなどの本人確認用の書類も、係員はほとんど触らなくなってしまいました。

 

やはり鍵になるのは、自らの感染予防です。

 

 

旅客の足が戻りつつあるとはいえ、まだ昨年比では8割前後の減少……

職員が働くペースもかなり落ちているので、駐車場はまだガラガラ……

 

保安検査場を通ってすぐのお店も、まだほとんどが閉店中……

 

デトロイト空港の、マクナマラターミナル、Aコンコースの中央から北端、南端を結ぶターミナル内の電車も、未だに運休したままで……

 

Aコンコースのほぼ中央にある中華レストランも、暖簾がまだ上がっていません……

テーブルの上には、まだ椅子が乗ったままになっています。

 

ただこちらの自然食材を使ったお店、プラムマーケットは再開しました。

こちらのお店、今後本当に助かります。

 

今日はBコンコースのゲートからの出発。

トンネルをくぐって辿り着く、こちらマクナマラ・ターミナルのBコンコース。サンドイッチ屋さんもハンバーガー屋さんも閉店していて、不便極まりなかったのですが、 レストランが一軒再開しました。

 

通常通り、座席に座っての飲食も可能のようです。

ただ支払いはカードのみ……現金による支払いは、未だに受け付けてもらえません……

 

毎日出勤前に、自ら体温計測をすることも会社から指示されるようになり、今日事務所に立ち寄って、体温計をいただいてまいりました。

脇の下を計測するタイプの、古い型……自宅やホテルを出発する前に検温していきますから、とりあえず問題はありません……ただ最近巷で流行っている、非接触式の体温計は、自ら購入しないとダメなようです……

 

久しぶりのコックピット……

ちょうど1ヶ月ぶりとなりました……

 

窓の外に見える景色も、本当に久しぶり……

裕坊は14年前の今日の日付、2006年6月19日(月)に現在の会社に入社(当時の会社名は、ピナクル航空)。会社との契約上、現在は合計で3週間分の有給を取得できるようになりました。2週間連続で有給を取得して、日本へ帰国したことも……ただ今まではどんなに長い休暇を取得できた時でも、20日間連続が限界……

 

アメリカでのリージョナル航空会社の人員配置とは、経費節約の観点から必要最小限に従業員数を止める傍ら、所属する従業員は1日でも1時間でも多く拘束しようとするので、有給取得時などもその前後に入る休日といえば、せいぜい多くて2日……

有給を取得した時ですら、1ヶ月も空いたことがなかった裕坊……今までで1番長いブランクを、意外な形で空けてしまうことになりました。

 

そこで同乗の副操縦士に、操縦の担当をお願いしようとしたのですが………

 

今日同乗の副操縦士は、テキサス州のヒューストンから州外通勤でやってきていたという、ジャマイカ出身のガーネルくん。

副操縦士席に座るなり、

『オレ、2ヶ月飛んでないんだ……できれば操縦の担当お願いできると、ありがたいんだけど』………

 

 

承知しました………………

 

 

でもお天気がよかったおかげで、滞りなくフライトを終えることができました……

到着したのは、ウィスコンシン州グリーンベイ

 

外はまだ明るかったものの、既に出発便は全て出払っていたことから、売店は既に全て閉店……

今日の乗客数は、38名。76名仕様の客席ですが、3密によるコロナウィルスの機内感染のリスクを少しでも減らすために、終息が見込まれるまでの間は、76名仕様の客席では40名の乗客数を上限とするらしいです。今の基準では、ほぼ満席の状態でのフライトでした。

 

 

明日は午前中にデトロイトまで戻り、2日間のフライトを終える予定に、今のところはなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/18

アメリカ国内線を中心の小型旅客機操縦担当、裕坊と申します。こんにちは。

米国の旅客航空業界では3月以降極端な減便措置を敷いて、裕坊自身の担当する便も5月以降は極端に減っておりましたが、6月に入って徐々に定期便も増え始め、今月1ヶ月間をスタンバイ要員として過ごしていた裕坊にも、フライトが入りました。

 

金曜日の出発で、担当便の出発は夕方、向かうのはウィスコンシン州グリーンベイ

グリーンベイといえば、人気NFLチームが本拠を置く町。市民によってプロスポーツチームが運営される、全米唯一の町でもあります。

 

フットボールの球技場は空港からやや北東にあり、 デトロイトからほぼ真っ直ぐ西方向に機首を保ったまま滑走路へと入ってくると、左側の窓から1957年にオープンした老舗のフットボール球技場、ランボー・フィールドも見えてきます。

今年秋以降のシーズンが開催されるかどうかは、コロナウィルスの感染状況次第になるでしょう。開催できればいいですが………

 

 

実際には、かなり微妙な気がする…………

 

 

今月はフライトがなかなか入ることなく、ずっと自宅待機。前回の先月末の3日間のフライトでは、結局操縦席に座ることすらありませんでしたので、結果的に1ヶ月ぶりのフライトになってしまいました……有給を取った時ですら、こんなに期間が空いた記憶はない……できれば、明日は副操縦士に操縦の担当をお願いしてみます……

 

3月後半に、アメリカにおいて感染が急拡大した時は、空港での雰囲気はかなり張り詰めたものがありました。出発直前になって欠航が決まったことも……まだまだ3月の冬の寒さが残る中で、咳一つするのですら憚られたのを思い出します……まさに先が見えない、未知の世界を生きている感覚でした……

空港を訪れる人の数はみるみるうちに減り、空港内のお店は次々に暖簾を下ろし、各便とも乗客数は一桁台。しばらくは空の状態で飛んでおりました……そこで乗客数が違ってくると、飛行機の飛び方も変わってくるのか、というと………

 

 

裕坊が乗務しているCRJのような小型機ですと、半端なく影響が出ます……

 

 

76名仕様のCRJ−900型機の、最大離陸重量は84,500ポンド。およそ38トンほど。

さすがに1番重たい状態で離陸することは稀ですが、80,000ポンド前後で離陸することは珍しくなく、その状態での離陸時の離陸時の速度は、平均で140ノット(時速約250キロ)くらい。そこから10,000フィート(およそ海抜3,000メートル)までは1分あたりの上昇率が2,500フィートの状態を保ちます。 ところが、お客さんをほとんど乗せていない状態ですと……………

 

まずは離陸時の重量が60,000ポンドほどに下がります。トンに換算して27トンほど…………普段と比べると10トンも軽い状態で離陸することに………当然のことながら、離陸時の速度も下がります。130ノットを切れる状態で、まずは機首起こし………平均ではおよそ127ノットほどで、時速にするとおよそ230キロくらい。

機体が軽くて加速も速いので、あっという間の離陸操作開始………離陸直後は、空港付近の障害物を避けるために、まずは第一段階として、地上から300メートルの高度を稼ぎます。機首上げ角度は15度くらい。これで離陸瞬間の速度と比べて、10ノットから15ノットほど速い状態を保ちます。地上からの障害物を避けるために一定の上昇角度を保つ必要があるので、この時の速度は速すぎてもいけません。運航管理課で計算された最初の上昇速度を保つ必要があります。通常なら15度前後機首を上げた状態で、それを保つのですが………

 

機体が軽いと、飛行機は同じエンジンからの出力でもかなり加速しようとするので、機首をさらに上げることによって速度を抑え込まないといけません……ほとんどお客さんがいない状態ですと、20度を超える角度を保つことも………

操縦しているパイロットには、本当にこんな感覚になります………

 

一旦地上300mを過ぎて機首上げを緩めるのですが、この時も通常時とは比較にならない上昇率……

 

速度計の横には、高度計や上昇率を示す計器なども配置されていて、高度計を見るとグングン上昇しているのが一目で分かり、普段なら1分あたり2,500フィートずつの上昇率になっているのが、1分あたり4,000フィートを超える上昇率になることも珍しくなく………裕坊自身の記憶では、たまたま上昇気流が発生した時と、機首上げのタイミングが重なって……

1分あたり6,000フィートに迫ったこともありました………

 

ほんの一瞬なら、ロケットとも競争ができるかも知れん………

 

ちなみに機材の運用上の関係で、飛行機を他の空港に回送しないといけないことがあり(これをアメリカでは、フェリーと呼びます)、空の状態でのフライトというのは、平常時でも旅客航空会社に勤めるパイロットにとってはよくあることなのですが、ここまで頻繁にこなすのは、コロナウィルスが蔓延するまではなかったことでした。会社からの報告によれば、ここ最近の平均搭乗率は、我がエンデバー航空の担当便で40%ほど。ただしばらくは、搭乗率は最大でも60%に抑えるそうですので、これからも軽めの機体を操縦する期間が続くことになりそうです。

 

 

感染ペースが全体で落ち着きつつあるアメリカで、旅客便も増加傾向。ただまだまだ油断はできないです……フロリダやテキサスなどでは、報告感染者数が増加傾向。両州の州知事は検査体制を強化したため、ということを言っておりましたが、中程度の症状から重篤症状を患っての入院件数だけで見ても、フロリダ州で昨日6月17日(水)が188件。集中治療室の占有率は通常ですと50%を下回り、60%まで埋まってもまず問題なく捌けるのですが……

 

現在のフロリダ州全体での集中治療室の病床占有率は82%……

ちょっと病院関係者は、余裕がなくなりつつある状態だと想像します。

 

 

3月の時点ではまだ分からないことだらけだったコロナウィルス。解明されてきたことも多く、有効な感染防止法なども議論されていますので、具体的な活用を始める時期でしょう。なんとか第2波、第3波を防いでいきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/17

米国地方路線専門の旅客航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

今月1ヶ月を、乗務員の欠員補充をする要員として過ごしている裕坊。金曜日から2日間分のフライトが、今月になって初めて入っています。それまであと2日のスタンバイのシフトになっていますが、そちらの2日間にはまだフライトの予定はなし……

 

裕坊一家が住んでいるデトロイト地方は、一時期の爆発的な感染が落ち着き、とあるウェブサイトによると、6月17日(水)現在における感染リスクが少ない3つの州のうちの1つに挙げられるようになりました。

スーパーに行くと、ほとんどの方がマスクを着用するようになりましたし、少なくともミシガン州における衛生概念は変わってきたようにも感じます。目には見えなくても、確実にウィルスは存在するのが怖いところ……ウィルスに限らず細菌も人間の肉眼では直接は見えませんが、無数にこの世には存在しますから、衛星概念を高めて損はないです。

 

ちょっと変わった話題を1つ取り上げるとすると、2014年の米国獣医学会の調査によれば、最も人を殺す野生動物は、実は「蚊」なのだそうです。毒蛇、鮫、熊などを押し退けて、「10大危険動物」のトップの座を維持し続けているのだとか……

コロナウィルスの媒介の報告は未だに上がっていない「蚊」ですが、マラリアデング熱、黄熱病などの微生物を運びます……アケメネス朝ペルシャ王国を滅ぼして、中央アジアから北西インドに跨るマケドニア王国を創り上げた英雄アレクサンドロス大王は、32歳の若さで命を落としましたが、死因はマラリアでした……人間相手には無敵だった大英雄が、1匹の蚊に脆くも敗れ去るという事実………百獣の王ライオンや陸生哺乳類最強といわれるアフリカゾウですら銃などで制してしまう力を手に入れていながら、目に見えない敵には、いとも簡単に制されてしまうのが現実………

 

 

新興感染症の蔓延の時には、他人との接触の機会を可能な限り必要最小限に留めて、早いうちに病原体を抑え込んでしまうのは、基本中の基本です。

 

 

コロナウィルスによってもたらされた『新常態』とは、インターネットなどを介した勤務であったり教育であったり、或いは通信だったのではないでしょうか。『テレワーク』とも呼ばれる「在宅勤務」はここ最近広がりつつありますし、教育の分野においても『オンライン化』が進んでいます。使える道具を最大限に生かして、家にいながらこなせるものはこなしてしまう、我が息子くんもオンラインを通しての試験を先日受けましたが、利点は小さくない、と感じました。

ミシガン州の場合、まだインターネット環境が整っていない家庭もあるので、公立の学校でのオンライン授業ができるようになるには、法整備、インフラの各家庭への普及などが壁になるでしょうが、テスト1つとってもまだまだ試行錯誤の段階。テスト問題の内容、出題の仕方などもそうですし、テストを受けている最中にインターネットの回線に不具合が起きた場合どうするのか、とか、身代わり受験をどのように防ぐのか、などなど………

 

 

ただ将来いずれ起こるであろう次なる感染症に備えて、準備はしておいて損はないと、裕坊個人は考えています。

 

 

病院でも一般外来などが一時封鎖されておりましたので、診察はオンライン経由でした。ミシガン大学病院では、来週から一般外来が再開されるそうなのですが、今週いっぱいはビデオを通しての診察のみ……実は今日は息子くんに診察の予約が入っていたので、『eVisit』と呼ばれるインターネットのアプリを使ってのオンライン診察。今日は、以前切除した背中のホクロの経過の観察でした。

 

入れていた診察の予約確認のメールの中に、アプリ設定のリンクがありましたので、それを開けると……

 

オンライン用のツールを、iPadの中で設定する画面が出てきて……

指示に従ってアプリを立ち上げ、ビデオ通話もできる状態にしたあとは、お医者さん待ち……

 

予約の時間から待つこと、およそ40分……

 

ようやく先生が画面に登場されての、診察となりました。

怪我や病気の時などは、検査等で実際の症状を確かめる必要があるので、インターネットを介してできることはどうしても限られてしまいますが、初期症状であれば解熱剤やなどで一時的な対処はできますから、オンライン診察をした上で処方箋を薬局に配信してもらい、薬を宅配してもらって、とりあえず初期の症状に対処する、などは将来現実のものとなるかも知れません。

 

ただ今日率直に感じたのは、このオンライン診察にしても、まだ初期段階であるということ……

日本人のお医者さんで、たくさんの患者さんを抱えてらっしゃる方なので、診察は予約よりも大幅に遅れました。

 

アメリカで一般に広く普及している、配車アプリサービスに「ウーバー」と呼ばれるアプリでは、

自分が契約した車の現在位置が瞬時に分かる仕組みになっていて、到着までの時間までも表示され、利用者の不安を解消してくれるのですが、同様の配慮が「eVisit」にも取り入れられるとありがたいです。

 

試行錯誤を経て、使いやすく便利なオンラインのツールになることを期待しています。

 

あとこれは裕坊個人の考えですが、「eVisit」は外来診療にも役立てられるのではないか、と思っています。日本の病院における、風邪やインフルエンザなどが蔓延する12月から2月の冬の季節に、初診訪問で病院を訪れた際の患者さんの平均待ち時間は、なんと1時間51分…………もしこれがコロナウィルス蔓延中に、こんな密な待合室で待つことになろうものなら……

通常の風邪で病院を訪れていても、コロナウィルスに感染する確率を高めてしまいます。

 

一般外来と感染症科外来の受付や待合室を、完全に分離することができれば理想ですが、発熱や悪寒、咳などで病院を訪れている場合は、必ずしも風邪やインフルエンザなどの症状だとは限りませんし、ましてやコストがかかりすぎるので、現実的ではありません……

敷地にも限りがありますから、他の方法を考える必要が出てきますが……

 

もし患者1人1人がアプリを持っていて、そこで予約を入れたり問診票などを記入することができるようになれば………

あくまで机上の空論にはなりますが、待ち時間を減らすことができますし、診察以外の作業も減らせるのではないか、と思います。

 

患者自身のストレス軽減にもなり、待合室での混雑を減らすことができれば、感染症の蔓延を最小限に留めることにもつながると思います。

実はコロナウィルスが拡大した時には、新型コロナ以外の病気で本来受信するべき患者が医療機関にかからなくなる、という問題が生じていたそうです。小児科、耳鼻科の診療に至っては、前年比でなんと40%も減少していたのだとか………今回のコロナウィルス渦では、通常の医療が滞るという、新たな問題が生じました。アプリが行き渡って、診察室での準備ができたら呼び出し、そして受け付けに止まることなく診察室へ直行、などのシステムが浸透するようになれば、新興感染症蔓延時でも感染を恐れることなく病院で診察、が可能になると思います。

 

 

日本で既に一部導入されているオンライン診療。様々な課題はありますが、生かせる道具を是非有効活用できるよう、色々アイデアを取り入れていただきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/16

アメリカの小型機専門航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

コロナウィルスの影響下で、一時は乗客数が1桁台になることも珍しくなかった、米旅客航空業界。需要は徐々に回復。搭乗率も少しずつ回復し始め、デルタ航空管轄内の平均搭乗率は50%近くにまで回復してきているそうです。

 

デルタ航空では、デルタ航空本体も含めた4社に旅客便を振り分けて運航。デルタ航空以外では、裕坊が勤めるエンデバー航空に、スカイウェスト航空(本社:ユタ州)にリパブリックエアウェイズ(本社:インディアナ州)の3社が旅客便を担当。 スカイウェストとリパブリックの2社は完全な別会社で、地方路線の委託先になります。

 

対してエンデバー航空はデルタ航空の完全子会社。管理職の半数以上がデルタ航空本社からの出向で固められているので、急な需要増や需要減への対処がしやすいのでしょう。カンザス州サリーナ空港で保存状態に置かれていた、エンデバー航空のCRJ−900型機のうちの5機が、稼働体制に入るためにデトロイトアトランタに回送されることになりました。19日に5機が回送され、しばらく点検整備をした上で、通常の定期便へ復帰するようです。

米国の運輸保安庁(TSA:Transportation Security Administration)によると、昨日6月15日(月)に保安検査場を通過した乗客総数は、全米で534,528名。この数字は先週月曜日と比較すると24%の増加だそうです。

 

いいニュースです。

 

定期便の運航が増えている空港もあり、デトロイトからウィスコンシン州グリーンベイへの定期便が、6月12日(金)から1日2往復体制になって、裕坊も今月初めてのフライトが入ることになりました。久しぶりのフライトになるのは、5機の回送と同日の、6月19日(金)。夕方にデトロイトを出発して、次の日の朝にデトロイトへと戻ってくるパターン。会社から勤務前の検温用の体温計も供給されることになり、出発前に事務所に立ち寄って、出発前に体温計をいただいてきます。

 

 

そして6月19日(金)といえば、待ちに待ったプロ野球の開幕日。しばらくは無観客で行われるのだそうですね。6月19日まで開幕が伸びた例は、85年を超すプロ野球の歴史の中にもなく、特別な開幕になりました。6試合全て午後6時の開始となり、各球場では画面を通じて試合前に12球団の監督、あるいは選手会長ら代表者が、全国のファンへの感謝や決意を述べるスピーチも行われるそうです。

2011年の東日本大震災発生時にも、しばらくプロ野球の開幕は延期。この時は震災から約3週間が経過した2011年4月2日、復興支援を目的とした慈善試合が行われて、当時の楽天イーグルス選手会長だった嶋基宏捕手(現:東京ヤクルトスワローズ)が試合前にスピーチ。その中で「見せましょう、野球の底力を。見せましょう、野球選手の底力を。見せましょう。野球ファンの底力を」という強いメッセージを残して多くのファンの共感を集め、同年の流行語大賞にもノミネートされました。今年はどんな開幕になるのか、とても楽しみです。

 

 

それにしても、今年は日程が極端………何もかも異例ずくめ………

 

 

今年は元々オリンピックを考慮して変則的な日程が組まれていましたが、結果的に開幕が遅れに遅れて、別の意味で変則的な日程になってしまいました。極力移動を減らすために、各チームとも1箇所にとどまって集中的に試合を消化するスケジュールを組んでいるようです。パリーグは同一カード、なんと前代未聞の6連戦……これって例えばソフトバンクを例に取ると、相性がよくない千葉ロッテマリーンズとの6連戦もシーズン中4回………

 

こりゃぁ今年のホークス、シーズン中6連敗が数回なんてこともあり得るやろな…………

ただ練習試合で不振だったベテランの内川選手の2軍スタートなども決定しています。従来のような主力優先の起用ではなく、思い切った不振の主力外しを想定するなど、積極的に短期決戦型の采配を振るう方針だそうです。その言葉を信じたい………

 

阪神タイガースもかなり極端な日程を強いられているようです………毎年夏の高校野球でほぼ1ヶ月、甲子園球場を空けなくてはならず、よく長期間の遠征を指して「死のロード」などと呼ばれていましたが、

今年はいきなり開幕から「死のロード」…………なんと開幕早々、15試合連続で相手チームの開催球場での試合になっています………最初の3カードで、首都圏3チームと対戦するところまでは納得できる……そのあと帰る途中で名古屋に寄って中日と試合するのも、十分に納得できる………けど、そのあとなんで大阪を通り越して広島まで行って試合をせないかんの…………???

 

 

タイガースの選手の皆さん、頑張ってください……………

 

 

さらに異例といえば、11月7日まで普通に公式戦が組まれていること。ちなみに昨年度のプロ野球は、日本シリーズ第4戦が10月23日(水)の開催でした。今季はそこから、シーズンの公式戦終了日ですら2週間遅れ………プレーオフを含めると、今シーズンが全て終わるのは、11月の終わり……これ、屋外球場で試合観戦をするとなると、絶対に防寒着が必要になります。

 

例えば、西武ライオンズの本拠地であるメットライフドームの場合、公式戦最終日が11月4日(水)。

このメットライフドーム。ドームという名前こそついているものの、かつての屋外型の球場である西武球場に屋根を乗っけただけで、壁もなし空調もなし……しかも狭山丘陵の上に立っていて標高が高いので、地域自体が秋以降は急激に冷え込みます。西武ライオンズ日本シリーズに進出しようものなら、11月の終わりまで試合を開催……

 

NPBは、屋外球場を本拠地とするチームが日本シリーズに出場した場合は、特例で東京ドーム辺りで試合を開催、なんてことも考慮した方がいいかも知れません……

 

 

違う意味でも楽しみが満載な今年のプロ野球。開幕がとても楽しみです。

 

 

方や大リーグ。選手会側が給料の支払いを日割り100%と主張するのに対し、大リーグ機構は無観客開催による減収を理由に拒否……なんだか1994年から始まった大リーグストを思い出させるような事態が続いています。

この時は翌年度のシーズン開幕直前までストライキが続いて、ファン離れを起こしました……

 

大リーグの労使協定は、元々2021年を最後に失効することが決まっていましたので、その後の選手会側とオーナー側の紛糾は必至だったのですが………

コロナ渦によって、それが1年前倒しのような様相を呈しています。今季のシーズン自体、開催されるんやろか………

 

 

こちらもまた違った意味で、楽しみです………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/15

米国リージョナル航空会社の操縦士、裕坊と申します。こんにちは。

アメリカ国内の航空会社の定期便が増えつつある初夏。今月は1ヶ月間欠員補充役として、会社からのフライトの割り当てを待っている裕坊、今のところ仕事はゼロ……

 

ただ保存状態に置かれていた旅客機が稼働体制に入るなど、アメリカも日本と同じく、徐々に日常を取り戻す動きになっています。

だからといって、感染も死者数の推移も止まったわけでは決してありません……

 

ただ病院の受け入れ態勢には、3月のピーク時に比べれば余裕は出てきていますし、動かせるうちに経済を動かしておかないといけないのも事実……裕坊も動けるうちに動き、体調をしっかりと整えた上で、秋以降訪れるであろう第2波に準備をしておきたいと思っています。さもなくば仕事が入る頃には、こんな風になってしまう………

 

既に外出規制は撤廃になったミシガン州。一部の業種で未だに店舗の営業が制限されている以外は、営業規制もほとんどなくなりました……ということで、昨日と今日はお買い物……

最近では食材のお買い物は、回数を少なくして一度の買い物でなるべくまとめ買い……コロナウィルス蔓延までは、マスク姿のアメリカ人を病院以外の公共の場で見ることなど全くの皆無でしたが、最近ではお店がマスク着用をお願いしているとあって、マスクは着けるのが当たり前になってきました。

 

こちらは全米どこでもよく見かける電器屋さん。州によっては入場制限を課しているところもあったのですが、今は予約などなくても入店できます。

そもそも何故こちらのお店に窺ったか、と申しますと、実は我が家の無線のインターネット用の電波が、今一つ不安定だから……

 

既に息子が通う高校は夏休みに入り、卒業に必要となる単位を先取りするのに有利な、サマースクールの授業が始まっています。息子くんの目論見とは、早めに高校卒業に必要な単位を取得し、高校後半は大学で通用する単位を少しでも多めに取得してしまうこと。こちらの大学は、とにかく授業料が高いので、高校のうちから大学用の単位を取得しておけば、大学進学時の学費が結果的に安くなる!!そうしてくれるとこちらも助かりますので、既に2教科分の授業料も納めています…

 

通常は、通う高校の校舎を使って行われるのですが、この夏はちょっと例外………

 

息子くんが通う高校としては初めての試みとなる、インターネットを介しての履修となっています。

元々今年度は、(アメリカは9月が新学年度になりますので、通常は6月中旬には一般の学年度が終了)学年度末まで校舎を再開しないことが決まっていましたので、その基準に沿うように、サマースクールもオンラインを介して実施されることになりました。

 

遠隔教育は、既に大学ではかなり普及していますので、それに沿ったものになっているらしいです。

まず先週の月曜日に、課題が一度に各生徒にインターネット経由で配布され、 それを各自のペースで消化していく仕組み。

 

問題や論文形式の課題が出されて、終えたものからファイル形式にまとめて提出。

 

時々zoomを使った、生徒同士のミーティングなどもあるらしいです。これがインターネット接続でけっこうな容量を使うのですが、

どうも我が家の無線Wi-Fiですと、これがよく切れてしまうらしい………成績への反映こそないものの、やはり貴重な情報交換の場でインターネットの接続状況がよくないのは、息子に言わせると致命傷だそうです。

 

我が家のWi-Fi環境はと言いますと、インターネットの回線を引くモデムが、無線の電波を発信するルーターと機能を兼用。これだと複数の機械でインターネットを同時に接続しようとしたときに回線の渋滞が起きやすく、また無線周波数を1つだけに留めるために、回線の渋滞が起きた時に、接続環境を変える手段の1つである他の周波数へ切り替えができないという、大きな欠点があるらしいです。しかもルーターからの電波自体も強くないようで、無線が安定しては息子の部屋まで届いておらず、今日電器屋さんに行った目的というのは、インターネット環境を良くするための方法を探りに行くことでした…

 

なんでも最近はメッシュWi-Fiなどというものが普及していて………

ケーブル回線に繋いでるモデムの電波を、家の隅々にまで送る仕組みを作って、インターネット用の無線電波を安定させているのだそうですね。

 

モデムで受け取った信号を親機であるルーターに送り込み、各部屋等に置いてある子機に電波を送る仕組み……

 

そういえば以前、まだ固定電話が主流だった昭和の時代、各家庭では電話機の親機、子機が流行ったこともありました。

基本的な考え方は同じ……

 

メッシュWi-Fiでも親機と子機があり、親機が電波を送って子機がそれを受け取り、

子機がそこから電波を発信するので、家の中のどこにいてもインターネット環境がとてもよくなる、ということだそうですね。

 

裕坊一家の場合、息子くんの部屋は若干モデムを置いている部屋からは離れているので、確かにメッシュWi-Fiはあった方が便利ですし、将来への投資の意味も込めてインターネット環境をよくするのは、悪いことではない、と出かけておりました…… ひょっとして入店制限があるかもと思い、訪店時間の予約まで入れて…………… でもいざお店まで赴いてみると、入店には何の問題もなし………

 

どうやら修理などの受け付けの予約を取っていたということらしいです。

愛妻ちゃんも連れて、家族3人で久しぶりのお出かけ……

 

こちらアメリカの一軒家、特にミシガン州は地下付きで、電気の配線パネルやら集中暖房装置やら温水器などが置かれる地下にミニ映画館があるのは珍しくありませんし、寝室が全部で5つ以上もあって浴室だけでも2階に3つもあるような一軒家も珍しくありませんので、きっとメッシュWi-Fiの需要も多いのでしょう。 種類も豊富で、回線速度への対応や家の広さへの対応なども様々………

息子くんは持てる知識を駆使して、様々なメッシュWi-Fiを検討していたのですが………

 

裕坊と同じく優柔不断で、なかなか決断ができない息子くん、店内を何度もウロウロ……………

お店の中に滞在すること、数時間………

 

優に3時間は超えておりましたが、それでも決断できず………

 

はよ決めようや……………

 

せっかく家族一緒でお出かけできるから、と一緒にお付き合いしてくれた愛妻ちゃんは………

 

 

で、今日は何を購入したのかを申し上げますと…………

 

結局メッシュWi-Fiは買わずじまいでした…………

 

で、全く別のもの買っとるし………

3月に購入したパソコン、息子くんは大いに気に入っているようなのですが、タッチ画面でないが故に、通常のペンシルは使えないらしく、グラフなどを描くのに便利なペンシルが必要だったということで、そちらだけ購入してメッシュWi-Fiはまた後日検討するそうです………こんなに長く待たせておいて……………………

 

 

座る場所もないまま、店内をウロウロするだけしかなかった愛妻ちゃん、普段はお買い物付きな愛妻ちゃんですら、かなりお疲れだったようです…… そしてお買い物の後の愛妻ちゃんのひとこと……………

 

 

「もう電器屋には、つきあわん」

 

 

ベストバイさん、待合用の椅子を店内に置いてくれないでしょうか………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 6/13

米国リージョナルジェット専門航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

アメリカでのコロナウィルスによる航空旅客便の大減便が、3月下旬から本格的に始まって以来、約3ヶ月。一時期は平常時と比べて90%以上の減便措置がなされておりました。

 

減便措置が行われながらも、3月から4月にかけては、乗務員は残り少なくなっていた定期便を運航するのに、ほぼ通常通り出勤していましたので……

こんな風に乗客の姿が全く見えない中でも、ずっと行き来を続けておりました……

 

すれ違う人は、社員証や乗組員証を胸からぶら下げた、従業員だけという有り様……

 

お店も軒並み暖簾を下ろして、

 

出発の準備が整いながら、出発直前になって欠航が決まったこともありました……

今でも覚えているこのニューヨーク・ケネディ空港発、ジョージア州サバンナ行きの往復便。この時は往路便の予約が2名、復路便が1名だったのを覚えています……

 

一部では電気代節約などのために、ターミナルの一部が閉鎖にまでなる事態に……

 

各航空会社では、運航の効率化を図るために、一部の空港への就航を取りやめたり、保有する機体の半分以上を空港の駐機場に一時待機状態に置いてみたり……

 

一部の機材の退役を前倒しにするなど、保有現金の枯渇を防ぐ手段を、次々に繰り出してきました……

こちらは、マクドネルダグラス社製MD−88型機による最後の旅客便となった、デルタ航空DL88便の最後の勇姿。この機体も、既にアラバマ州の空港で保存状態に置かれています。

 

 

ただアメリカの多くの州では感染は落ち着きつつあり、経済再開の方向へ舵を切り始めています。秋以降の感染再拡大には備えないといけないはずなのですが、社内における今後の予測などに目を通していると、既にコロナによる影響は遠くへと過ぎ去ってしまったと思わせてしまうものばかり……社内報によれば、まだ感染の行方、需要の推移などには注視していくとの但し書きもありましたが……

 

裕坊が勤めるエンデバー航空(デルタ航空の完全子会社)では、無給による一時帰休を斡旋するなどして人件費の節約に努めていたのが、客室乗務員に関しては、一転して8月以降は全員を呼び戻す方向だそうです。同様に、各便の運航計画の作成などに当たる運航管理の職員なども、夏期の一時的な増便に伴い、1人当たりの勤務時間を増加するなどして対応するそうです。パイロット向けに一時は交渉が進められていた早期退職制度。需要回復に伴って延期、もしくは制度そのものの廃案の可能性も示唆されることになりました。

 

便数全体で見てみると……

コロナウィルスの影響が出る以前は、デルタ航空本体で1日平均の旅客便数が3,203便、子会社である私たちエンデバー航空は902便。昨日6月12日(金)の運航実績は、デルタ航空で750便、エンデバー航空で311便でした。7月以降のエンデバー航空における平均運航便数は、今のところ510便で、8月の最盛期には1日最大840便の運航を予定しているそうです。乗客数の推移を見ていても、一時は一桁台の乗客数が続いていたのが、搭乗率全体で50%にまで回復しているそうです。

 

空港での運航状況も少しずつ変化が現れ始め、ほぼ2ヶ月に渡ってリージョナルジェット機による運航を取りやめていた、ニューヨーク・ラガーディア空港では、

便数こそまだまだ少ないものの、6月2日(火)から4便が再開しました。ケンタッキー州の北端に位置するシンシナティ空港と、ノースカロライナ州の州都ローリーへ、それぞれ1往復が始まっています。

 

新しい『新常態』も取り入れられるようになっていて、全米のほとんどの航空会社では、出発前には入念な除菌作業をやっていますし、

最近では大きなタンクを背中に背負って、スプレーの噴霧までやっています。

搭乗の際には、マスクの着用が必要になり、

 

乗務員も含めて、搭乗前の体温測定も行うようになりました。

最近では、おでこからの検温の装置が普通に使われるようになっています。

 

一時はオンラインによる年次講義座学を模索していて、オンライン研修用のアプリの開発に着手したこともありましたが………こちらは結局止まったままになってしまいました。コロナウィルスだけでなく他の感染症が急拡大した場合に備えて、アプリだけでも開発していてもよかったのでは、と思っていたのが……全てが従来通りの方向に向かって走り出しています。やはり『今まで通り』というのが心地いいのでしょう……

 

 

コロナウィルスの感染率や死亡率などを見ていると、報告されている数字を見る限り、感染率が世界で最も高いカタール(6月13日現在、報告感染者数:78,416名、同死者数:70名)を見ていても、対人口比率での感染率は2.8%。死者数が人口比率で1%超えた地域は、今のところはまだありません。アメリカではそれ故、特に保守層の間では、コロナウィルスはパンデミックとは呼ばない声があるのが事実………

 

しかし3月の感染爆発期のニューヨークの実態を思い返してみると………

 

病床が足りなくなり、集中治療室の病床もあっという間に埋まってしまって、

 

一時は資料室や廊下などにもベッドが置かれて、治療が続いた時期がありました……

 

懸命の治療にもかかわらず、亡くなる方は後を絶たず………

 

遺体安置が追いつかなくなって、冷凍トラックが病院に横付けされ、そこに遺体を保管した時期すらありました……

アメリカの保守層の一部で叫ばれる、『死者が人口比で1%にも満たないのに、パンデミックと呼ぶのは大袈裟だ』という理論は、どう考えても無理がありますし、明らかに暴論だと思います。

 

ここ最近の規制解除や各種の営業再開にしても、感染そのものが100%終息してのものではなく、病院の受け入れ態勢に若干の余裕が出てきたから………免疫力は血液の循環にほぼ比例しますから、寒くなる秋以降はどうしても免疫力が下がりますし、特に冬場以降になると喉が乾かなくなって水分補給の頻度が下がるために粘膜が乾燥しやすくなり、そこから冬場に特に強いウィルスが猛威を振るうようになります。

 

もう一つ気を付けておかなくてはいけないのが、コロナウィルスによる後遺症。完全な無症状のまま回復すれば影響は小さいのかも知れませんが、軽症といえどもコロナウィルスによる肺炎の症状が出ている時は、肺胞の一部だけが炎症を起こす細菌感染からの肺炎と違い、肺全体に炎症が及んで、間質性肺炎に近い症状が残ることが、最近の研究で分かってきました。

一旦間質性肺炎同様の症状が出ると、肺細胞の繊維化が進んで肺細胞が硬くなってしまい、十分な量の酸素が体内に取り込めなくなります。裕坊の父親は間質性肺炎により6年前に他界しており、その症状を間近に見ていましたが、酸素が体内に取り込めないことの苦しさは、見ていてとても辛かったのを覚えています。

 

 

夏の間は免疫力も上がりますし、無事に乗り切れるかも知れません。経済活動の再開で、しばらく欠員補充要員を務めている裕坊には、フライトが入ってくるでしょう。ただ裕坊は同時に、秋以降の第2波を本気で憂いています。今のうちに自らできる対策を考えておきましょう。